就労継続支援B型 フランチャイズガイド【ささえみ】
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【業態別】就労継続支援B型のビジネスモデルと作業内容

目次
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就労継続支援B型は手堅いストックビジネスですが、「利用者にどんな作業をしてもらうか」によって、利益の残しやすさや集客の難易度が異なります。

本ページでは、収益構造と、業態別ビジネスモデルの強み・リスクを経営者視点で解説します。

就労継続支援B型の収益構造

事業所の収益(儲け)を正しく理解するために、まずは「事業所に入るお金」と「利用者に還元するお金」の違いを把握しましょう。

※スマートフォンの場合、左右にスクロールできます。
事業所の売上(給付費など) 生産活動の売上
主な財源 国からの訓練等給付費(基本報酬+加算) 利用者が作業・制作した対価(下請け作業代、自社商品の売上など)
使い道 家賃、職員の人件費などの経費と事業所の利益 生産活動に必要な経費を除き、残りを全額利用者へ還元(工賃)

生産活動の売上から、材料費などの必要経費を引いた金額は、全額を利用者の工賃として分配しなければなりません。事業所の営業利益となるのは、国から支払われる「訓練等給付費(ベースの売上)」の部分のみです。

※参照元:厚生労働省「障害福祉サービス費等の報酬算定構造」pdf(https://www.mhlw.go.jp/content/000759623.pdf)

就労継続支援B型の
ビジネスモデルは儲かる?

就労継続支援B型は、稼働率(利用者の通所率)が安定すれば「営業利益率30%前後」も十分に可能な高収益ビジネスです。

具体的な月間収支シミュレーションを見てみましょう。

月間収支シミュレーション例
(定員20名・稼働率90%想定)

  • 月の売上:約2,800,000円(基本報酬+各種加算)
  • 月の経費:約2,000,000円(内訳:職員の人件費、家賃、水道光熱費、車両費、その他販管費)
  • 営業利益:約800,000円/月(年間利益:約9,600,000円)

損益分岐点を超えるまでの立ち上げ期を乗り越えれば、その後は毎月安定したキャッシュフローを生み出すことができます。

稼働率と工賃が異なる
【業態別】ビジネスモデル

B型で安定収益を得られるかは、選ぶ業態によって大きく変わります。以下に、代表的なビジネスモデルの特徴を解説します。

※スマートフォンの場合、左右にスクロールできます。
業態
(作業内容)
強み・メリット リスク(デメリット)
軽作業
(箱詰め・シール貼り等)
初期投資が安い。
作業が単純で、重度の方や高齢者など幅広い層を受け入れやすい。
単価が安く工賃アップが困難。
作業内容が単調なため定着率が下がりやすく、他社との差別化が難しい。
食品製造・販売
(パン・弁当・カフェ等)
リピーターがつけば売上安定。
利用者が手がけた商品が直接お客様に届くため、利用者のやりがいにつながりやすい。
厨房等の初期投資が高額。
衛生管理や食品ロスによる経費圧迫のリスクが常にある。
農業・園芸
(野菜栽培・農福連携等)
土に触れるメンタルケア効果で通所が安定しやすい。
農家の人手不足解消など、地域貢献に直結。
天候に売上が左右されるため工賃が不安定。
体力が必要で、受け入れ対象者が限られる。
手芸・リメイク
(アクセ制作・裁縫等)
室内・座位作業のため受け入れ対象者の幅が広い。ネットショップ販売と相性が良く、販路拡大もしやすい。 制作に時間がかかり単価が低い。
事業所に販売力がないと、在庫を抱えて工賃が伸び悩む。
ペット事業
(保護犬猫ケア・おやつ等)
アニマルセラピー効果と「お世話の使命感」で通所率が安定。
動物愛好家層への差別化に。
第一種動物取扱業などの許可が必要。
ニオイ・鳴き声等の近隣トラブル対策や休日体制が必須。
ゲーム・eスポーツ
(プレイ・大会運営等)
若年層や外出・対人に不安のある層に高い集客力を発揮。
好きなことベースのため、定着率が高い。
ハイスペックPC等の投資が必要。
「ただ遊ぶだけ」と思われない就労訓練の仕組みが必須。
動画・IT制作
(動画編集・データ入力等)
単価が高く、高工賃=加算取得(報酬アップ)に直結。
在宅ワークや一般就労への移行も狙いやすい。
PCスキルを教える専門スタッフの採用が必要。
利用者のITリテラシーによる進捗差が出やすい。

軽作業のビジネスモデル

軽作業を活用した就労継続支援B型は、初期投資を抑えやすく参入障壁が低い一方で、収益は給付費と生産活動収入のバランスに左右される構造です。作業の単純さは利用者の受け入れ幅を広げる利点となる反面、単価の低さが課題にもなります。安定運営には、案件確保や工程改善、工賃向上の工夫を継続する視点が重要です。

食品関連のビジネスモデル

食品分野の就労継続支援B型は、日常的な需要のある商品を扱うことで安定した収益機会を得やすい一方、衛生管理や設備投資といった参入上の制約も伴う構造です。製造から販売までを組み合わせることで事業の幅は広がるものの、原価管理や販路確保の巧拙が収益性を左右します。

農業のビジネスモデル

農業型の就労継続支援B型は、作物を育てることだけが目的ではなく、利用者一人ひとりの特性に合わせた仕事づくりが重要になります。作業を細分化し、多様な役割を用意することで、無理なく働ける環境を整えやすくなります。さらに、栽培から販売までを見据えた仕組みを構築することで、利用者のやりがいと事業の収益性を両立しやすくなるでしょう。

手芸関連のビジネスモデル

手芸を活用した就労継続支援B型では、利用者が無理なく参加できる環境づくりと、事業として継続できる収益性の両立が重要です。制作工程や販売方法を工夫し、一人ひとりの得意分野を活かせる仕組みを整えることが、安定した運営につながります。

ペット事業のビジネスモデル

ペット事業を活用した就労継続支援B型では、利用者が犬や猫の飼育・清掃・接客・ペット雑貨の製作などに取り組みます。訓練等給付費に加え、ふれあい施設の入場料やトリミング、物販などの事業収益を組み合わせ、利用者の就労機会と事業所の収益性を両立するビジネスモデルです。

ゲーム・eスポーツ事業のビジネスモデル

就労継続支援B型におけるゲーム・eスポーツ事業は、訓練等給付費に加え、イベント運営や配信、物販などの事業収益につなげることで、就労支援と事業性の両立を目指すビジネスモデルとなっています。利用者は、ゲームの競技練習、大会運営や動画配信、実況・解説、グッズ製作などの仕事を担うのが一般的です。

動画編集・イラスト制作のビジネスモデル

動画編集やイラスト制作を就労継続支援B型に取り入れる際は、作業内容だけでなく、収益構造や利用者への仕事の割り振り方まで考えることが重要です。必要な機材や支援体制、案件の受注方法を踏まえ、継続して取り組める仕組みを整える視点が求められます。

清掃作業のビジネスモデル

清掃業務を就労継続支援B型に取り入れる際は、受注による収入だけでなく、利用者が担当できる作業や現場での支援体制まで考えることが重要です。地域の企業や不動産管理会社などとの継続的な関係を築き、安定した案件につなげる視点も欠かせません。

まとめ
自社の強みと地域の
ニーズに合ったビジネス
モデルで安定収益を

就労継続支援B型は、「利用者の工賃を上げることが、加算取得による報酬アップ(利益拡大)につながる」という独自のビジネスモデルです。どの業態を選ぶかによって、集客力や初期投資、最終的な利益率が大きく変わります。

自社の資金力や地域のニーズ、そして「いかに稼働率を安定させられるか」を総合的に判断し、勝算の高いビジネスモデルを選択しましょう。

当メディアでは、支援の仕方と収益の仕組みが異なる3社を比較しています。自社の福祉のカタチに合うFCを見つける参考にしてください。

支援の仕方と
収益の仕組みで選ぶ
就労継続支援B型
フランチャイズ3選

許認可申請から行政対応、採用、物件探しまで一任できるのがフランチャイズの利点です。以下に挙げる3社は、対象とする利用者や作業内容、収益モデルが大きく異なります。
「誰をどう支えるか」「どこで利益を生むか」という視点で整理しました。

支援の
仕方

犬猫の殺処分ゼロ活動と
自立支援を両立

収益の
仕組み

独自売上×高工賃で
給付金アップ

アネラカフェ
ANELLA CAFE
(株式会社ANELLA Group)
ANELLA Group 公式サイト
画像引用元:ANELLA Group 公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/OEMWHv81/)
事業所の特徴

殺処分ゼロを目指す保護活動と、障がい者の自立支援を融合。行き場を失った犬猫たちの新しい家族を探す拠点として、日々のお世話や施設運営を、就労訓練として行います。

FCの特徴
  • 犬猫とのふれあいによるアニマルセラピー効果で心身が安定。欠席が減りベースの給付金が安定します。
  • SNSフォロワー26万人超※の集客力で、入場料等の売上が安定。高工賃が還元でき、給付費も増加します。
支援の
仕方

折れたバットを商品化
作る喜びで働く力を育む

収益の
仕組み

本部買取制度で
在庫リスクなく収益を確保

ちょうじんしゅうびー
超人就B
(株式会社Nine)
超人就B公式サイト
画像引用元:株式会社Nine公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/0Gv2Iw4W/)
事業所の特徴

元プロ野球選手・糸井 嘉男さんをアンバサダーに、折れたバットを靴ベラなどに再生する活動を提供。手がけたものが社会に出る喜びを利用者に提供しています。

FCの特徴
  • 材料の支給も完成品の買取も本部が担当。仕入れ・在庫・販路のリスクなく生産活動収益を確保できます。
  • 直営福祉事業47拠点・廃業率0%のノウハウ※2で、制度改正があっても継続する事業所づくりに伴走します。
支援の
仕方

ITスキルで
一般就労を目指す

収益の
仕組み

就労移行の加算で
高単価を狙う

キャリカク
(株式会社キャリカク)
キャリカク公式サイト
画像引用元:キャリカク公式サイト
(https://kyarikaku.jp/kyarikaku-fc/)
事業所の特徴

データ入力や動画編集、デザインなど、パソコンでのIT業務特化。オフィスのような環境で実践的なスキルを身につけ、一般事務職など企業への就職を目指す事業所です。

FCの特徴
  • 利用者を一般就労へ導くことで実績が評価され、就労移行の加算で給付費単価アップを目指せます。
  • 利用者が在宅希望でも対応が可能で、通所のハードルを下げることで欠席率低下を目指せます。

※参照元:ANELLA CAFE Instagram(https://www.instagram.com/dogrescue_anella/?utm_source=ig_web_button_share_sheet)(全114店舗での合計フォロワー数)2026年5月25日時点